みかか


もう今となっては「みかか」と聞いてすぐ答えられる人は少なくなったかもしれない。
「みかか」という言葉が生まれたのは今から20年以上前のこと。
当時は、インターネットは存在せず、サイト等もなかった。
でも、コミュニティは取りたいということで、各個人が自宅にサーバを立てることになった。
これが「草の根BBS」だ。
私も専門学校時代から就職して数年は「草の根BBS」を開いていた。
電話回線は普通の電話回線。
2回線引いて代表番号として公開していた。
当時色々な「草の根BBS」が出回り、システムも色々なものが存在した。
私が使っていたのは「RTOS」というFORTRANで書かれたプログラム。
RTOS自体一応実行ファイルとして配布はあるが、基本はソースコードとして配布されていた。
そのため、自分でコンパイルし公開できる知識と、アナログモデムの拡張ボード入手&ドライバ入手が出来なければ、自分の家で立てるのはかなり困難だった。
今みたいに検索してすぐ解決とは行かなかったからである。
当時は大体14.4kbps程度のモデムが支流だった。その後、28.8kbps、56kbpsなどが出てきたが、電話回線はノイズが酷いので、56kbpsで繋ぎに行ってもその速度が出ないことも結構あった。
もちろん「草の根BBS」を開設しているところも56kbpsに対応したモデムを用意する必要があり、開設するだけで、
・電話回線
・パソコン(PC98)
・モデムポート拡張ボード
・モデム x 必要台数
が必要となったため、金銭的に余裕が無いとなかなか難しいというのもあるだろう。
今みたいに常時接続ではなく距離によって電話代が別途掛かるので、繋ぐ方も長時間繋ぐわけにも行かない。
電話回線を独占してしまうこともあり、電話などが掛かってきても受け取ることも出来ない。
そこで大抵の人は通信ログを取れるソフトを使ってモデムからアクセスするため、そのログを解析し、新しい書き込みやメールをチェックし、返信用の文章を作って、書き込む様なソフトの存在が重宝された。
俗に言う「BBSスプリッタ」である。
「RTOS」用にも一応あるにはあるが、私自身が「RTOS」を改造して色々機能を付けたので、対応するスプリッタがない。
そんなわけで私のサイト専用のスプリッタをCで作ったのを覚えている。
当時の回線速度では1MBを落とすのに1時間くらい掛かった。
基本ftpやSSHのようなコマンドプロンプトでやりとりをする。
命令コマンド(大抵1文字)を入れてエンターを押すとそれに準じた機能へと入ることが出来る。
・メール
・掲示板(BBS)
・アーカイブ(ファイルなどをアップロードしたりダウンロードしたりできる)
・SYSOPコール
などなど。
「SYSOP」とはシステムオペレータ(SYStem OPerator)のことで、いわゆる「草の根BBS」の管理人を指す。
私の自宅で開設した「草の根BBS」では当然私が「SYSOP」となる。
その後アナログモデム、ISDNくらいまでは「草の根BBS」全盛期で、一番大きいところは「Niftyserve」になると思われる。
そこで色々なところのBBSの宣伝などが書かれており、それと同時に電話番号も載っていて、興味があればその電話番号にモデムから掛けて繋ぐという感じで輪を広げていった。
最初はメンバーではないのでゲストで入る。
ゲストで入ったあと、登録を行うと、IDが発行され、見事メンバーとなる。
私もいくつかの「草の根BBS」にIDを作っていた。
ちなみに私の「草の根BBS」特有の機能は、「RPG」。
RPGといっても「TTRPG」(テーブルトークRPG)である。
入ったメンバーがゲームマスターか、冒険者か選べ、進めていく。
ゲームマスターも冒険者になることも可能なため全員にキャラのステータスが存在する。
自分が入ったときに前の人が冒険者の行動として発言しているのであれば、自分は自然とゲームマスターとしての発言となる。
発言しなければ、次の人がゲームマスターとなる。
ゲームマスターの番を終えると次の人がまた冒険者となるといったような感じだ。
ちなみにチャットしながら行うことも出来るため、結構もりあがった。

そんな「草の根BBS」もインターネットの普及、いわゆるADSLの普及が始まってから徐々に姿を消し、今はもうほぼ0と言って良いほどなくなった。

相当話は脱線(?)しちゃってますが、
本題の「みかか」とはなんぞやということで、
「み・か・か」をローマ字モードでカナ入力で入力すれば答えがでる。
そう「NTT」のこと。
当時はモデムを使って通信していて、チャットで長話をすると電話代がかさんだ。
そこで「みかか代が~」とかいっていたのである。
「草の根BBS」時代、夜の23時から朝の6,7時くらいまで掛け放題になるというプランがあった。
そのため繋いでくる人たちは大抵この23時を回った頃に繋いでくる。
ちなみにその「草の根BBS」のPCはまだ残っている。
拡張ボードと、外付けのHDDもそのままの状態で残っているが、20年以上も起動していないので、HDDが動くかどうかあやしいものである。
2回線引いていたことは上でも書いたが、SYSOPはサーバコンソール上からそのまま入れるので、合計3ポートあり、最大3人でのチャットが可能だった。
大きいところでは拡張ボード2枚(1枚で2ポートまでモデム接続できる)使って最大5人のところもあった。
拡張ボードだけで2万くらいしたので当時の私には無理だったため1枚だけにした覚えが有る。

今は光回線になり、回線速度も1Gbpsに達している状態なので1MBで1時間は想像できないかもしれない。

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